こんにちは、フリーランス動画編集者のクロダイです。
今回は動画編集初心者の方の…
・動画編集の案件に応募はしているけど、なかなか仕事がもらえない…
・どうやったら動画編集の案件がもらえるようになる?
このような悩みを、動画編集歴5年目、現在動画編集一本で生活している私が、
について解説していきたいと思います。
これから動画編集で稼いでいきたい、動画編集を副業にしていきたいという方の参考になれば幸いです。
動画編集者が増えすぎたから案件を取れない?
動画編集の案件が取れない大きな理由として、
動画編集者が増えすぎているから!!
ということをよく聞きますが、私としては半分正解で半分間違っていると考えています。
正しくは、
動画編集ができるだけの人が増えすぎている
逆に言うと、クライアントの求めている動画編集者、つまり稼げる動画編集者は少ないです。
実際に平均月収5万円以下の動画編集者が7割を占めているという調査結果も出ています。
こちらは合同会社ケーエス代表の長谷川敬介さんが2022年3月に行った、動画編集を副業としてやっている人100人にアンケートを取った結果です。
なぜこのような結果になるのかと考えた時に、やはり「提案力」が不足していると感じます。
- 案件探しをする場所があなたに合っているか?
- あなたの動画編集のレベルが十分にあるのか?
- あなたのスキルはクライアントに十分伝わっているのか?
- クライアントが何を求めているのかを考えられているか?
- 応募した数は十分か?
これらのうち1つでも欠けていたら、なかなか案件は獲れません。
あなたが動画編集の案件を取れない5つの理由とその改善策
案件探しの方法を間違っている
まず第一に、案件探しをする場所があなたに合っているかを考えてみましょう。
そもそも案件が獲りやすい場所で案件探しをしないと、案件獲得の難易度が上がってしまいます。
例えば、いきなりヒカキンさんに「動画編集やらせてください!」と営業をかけても、そもそも動画編集を外注したいと思っているかどうかもわからないし、見向きもされないのが当たりまえの話です。
じゃあどうやって案件を探せばいいの?
クラウドソーシングサイトを使いましょう!
そもそも案件が見つからない…
→クラウドソーシングサイトで初心者歓迎の案件を探そう!
対策として、ランサーズやクラウドワークスといった「クラウドソーシングサイト」で案件を探すのがオススメです。
クラウドソーシングサイトとは、仕事をしてほしい人と仕事をしたい人がマッチングできるサイトのようなものです。
大量の動画編集案件が掲載されていますし、動画編集をしてほしい人が動画編集者を募集しているため、話が早いです。
動画編集初心者の案件も豊富にあるので、まずはクラウドソーシングサイトで案件を探してみることをオススメします。
クラウドソーシングサイトって言われても、よくわからないし怖いんだけど…
という方もいらっしゃるかもしれませんが、怪しいサイトではありません。
現に私は「ランサーズ」というクラウドソーシングサイトのヘビーユーザーです。
クラウドソーシングサイトでほとんどの仕事を獲得していますし、クライアント側としてクラウドワークスで案件の発注も行ったりしています。
2023年はランサーズの20代報酬ランキングで69位を獲得するほどにはお世話になっています。
登録料や会費のようなものはかかりませんし、お金がかかるとしても案件報酬からの手数料だけなので、安心してご利用いただけます。
詳しくはこちらの記事でクラウドソーシングサイトでの案件獲得方法について解説していますので、ぜひご一読ください。
あなたが動画編集初心者であれば、なおさらクラウドソーシングサイトで仕事を探すのがオススメです。
まずはクラウドワークスやランサーズといった大手のサイトに登録してみて、案件探しをやってみてください。
案件に対して知識や実績が足りていない
あなたの動画編集のレベルは十分にありますか?
難しい案件ばかりに応募していませんか?
「2~3本編集やってみたから応募しよう!」では、案件をこなすことすら厳しいでしょう。
まだ知識と実績が足りていません。
知識が足りない…初心者っぽい編集から抜け出せない、クライアントからの要望に応えられない
実績が足りない…ポートフォリオが作れずクライアントに自己アピールができない
私自身もクライアント側にまわって動画編集を依頼することもあるのですが、実績のない動画編集者にお願いしたことはありません。
ポートフォリオがあってもヘタクソなポートフォリオなどでは論外で、候補にすら入れません。
じゃあどうやって動画編集のレベルを上げればいいの?
独学でできる動画編集の勉強法を繰り返し行いましょう!
動画編集の知識や実績が足りない
→独学でできる動画編集の勉強法を繰り返し行って、知識と実績を積み上げよう!
まずは編集ソフトの知識を入れて、何をできるのかを学ぶために、自分で撮った動画を編集してみたり、本を読んで勉強するのがオススメ。
また、別の記事でもご紹介しましたが、他のユーチューバーの生配信動画を勝手に動画にするのがとても練習になります。
- カット
- テロップ
- 効果音
- BGM
といった、動画編集の基礎の編集をすべて練習できますし、完成すれば「切り抜き動画」として実績にもなります。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、併せて読んでみてください。
あなたのスキルがクライアントに十分伝わっていない
あなたのスキルはクライアントに十分伝わっていると思いますか?
もし伝わっていないようなのであれば、案件は獲れないでしょう。
ではどのようにして自分のスキルを伝えるか、それは「提案文」と「プロフィール」です。
提案文は、案件に応募する際に自己アピールをするためのメッセージです。
最低限、自己紹介・動画編集歴・これまでの実績・意気込みくらいは入れておかなければ、クライアントの目にも留まりません。
例えば、テレビ番組の制作会社で働いてきて知識もスキルも豊富な動画編集マンだったとしても、それを書かなければ伝わるはずもありません。
【悪い例】
初めまして。動画編集を行っている○○と申します。
動画編集者を募集されているということで、気になったので応募させていただきました。
精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします。
このような提案文を送っていませんか?事実、こういう人は結構います。
これではせっかくスキルを持っていても伝わらないので、案件獲得につながることは少ないでしょう。
プロフィールもクライアントに自分をアピールする重要なポイントです。
ランサーズもクラウドワークスも、自分のプロフィールを記載できる場所があります。
プロフィール画像が設定されていなかったり、ポートフォリオが載っていなかったりすると、信頼感が減ってしまいます。
プロフィールは見られていないようで意外と見られています。
ランサーズの調査でも、プロフィールが充実しているほど受注率が高いことが分かっています。
プロフィール情報は多くのクライアントから重要視されています。過去の受注データを分析した結果、プロフィールが充実しているほど、受注率が高いことが分かっています。
引用元:プロフィールで受注率UP!|Lancers
私の経験としても、「動画編集者さんを探していてプロフィールを見て気になったのでお声掛けしました」といったメッセージを貰うことは結構あります。
じゃあプロフィールや提案文に何を書けばいいの?
プロフィールに書くべき項目は以下の通りです。
- 自分の簡単な自己紹介
- これまでの経歴、ポートフォリオの紹介
- 得意な仕事、できること、仕事へのこだわり
- 業務ができる時間や曜日、返信ができる時間帯など
簡単な例文を書いてみますと…
【プロフィール例文】 プロフィールページをご覧いただきありがとうございます。 動画編集を行っております、○○と申します。 ○○県に在住の〇歳、性別は男性です。 動画編集歴は副業として〇年ほどになります。 高品質な編集・迅速な対応・丁寧な編集を常に心がけており、最も長い方には3年間継続してご依頼をいただいております。 動画編集ソフトは「Adobe Premire Pro」を使用しています。使用歴は〇年です。 現在、ビジネス系・バラエティ系のチャンネルの編集を担当させていただいており、約100本ほどの動画制作に携わってまいりました。 ビジネス系の動画の編集を得意としており、視聴者を飽きさせない動画編集を得意としております。 私の動画編集のポートフォリオは、ランサーズのポートフォリオページ、または以下のリンクからご覧ください。(URL) 本業をしながら動画編集を行っておりますので、平日は〇時~〇時まで対応、土日は〇時~〇時まで対応しております。 返信は基本的に夜中の時間帯を除きいつでも対応可能となっております。 動画編集のご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
ざっくりとでも、これくらいの情報が欲しいですね。
自分のスキルがうまくPRできない…
→プロフィールを充実させ、クライアントの信頼感を得よう!
提案文も同様に書けばいいですが、長すぎるとクライアントも読むのに疲れてしまうので、要点をまとめて箇条書きなどで書くと効率的です。
しかし、提案文の場合は定型文のコピー&ペーストは厳禁です!
提案文の場合はクライアントに寄り添った文章を書く事が、他の編集者と差をつけるポイントになります。
次項で説明します。
クライアントの悩みに寄り添った提案ができていない
案件に応募するときに、コピペで提案文を送っていませんか?
動画編集をお願いする側に立つときに必ず頭を悩ませるのが、提案文が雑な人が多すぎる件です。
ほんとに募集ページ読んだ?って思う人が結構います。
例えば、【ビジネス系動画のセリフのテロップ入れのみの業務をトライアル価格1500円で募集】したとき、以下のような人たちがいました。
- 7500円で応募してくる
- ポートフォリオ無し
- ポートフォリオあってもテロップ無し
- テロップ入れについて触れない
- 質問に回答しない
このような提案文が来たら、速攻で候補から除外しています。
あなたはやっていませんでしょうか?
テロップ入れの案件に応募するのであれば、せめてセリフテロップがある実績動画を添付してほしいところです。
じゃあどういう提案文を書けばいいの?
クライアントの悩みに寄り添った提案文を書きましょう!
提案文はとりあえず作った文章をコピペしている…
→募集ページからクライアントの悩みを読み取って、自分なら解決できるとアピールする!
まずは募集ページをよく読んで、クライアントが何を求めているのかをよく考えてみましょう。
募集ページに「以下の質問の回答をお願いします」など書いてあったら、回答することは絶対条件です。
さらに、「募集ページに具体的に書かれていないけど求められていること」も読み取ってみてください。
- 現在よりも高いクオリティの編集を求めているのか?
- スピーディーな編集スピードを求めているのか?
- 正確性の高い編集を求めているのか?
【ビジネス系動画のセリフのテロップ入れのみの業務】
これだけでもクライアントの悩みが読み取れます。
テロップ入れのみを募集
→他の編集はクライアントがやる
→外注を取り入れて効率化したいのかも
だったら、「迅速な対応」が一番求められていることだと推測できます。
さらに、
このクライアントはテロップ入れが苦手な可能性がある
→誤字脱字などは極力なくしたい
これで「ある程度の正確性」も必要だと推測できます。
となった場合、それを提案文に盛り込みましょう。
【提案文例文】 テロップ入れのみの業務ができる動画編集者を募集ということで、興味がありご応募させて頂きました。 私はこれまでの動画編集業務で2つのビジネス系のYouTubeチャンネル携わり、1年ほど編集を担当してまいりました。 そちらの業務でフルテロップの動画編集はある程度経験があるため、正確性と迅速な対応には自信がございます。 本業がございますので平日は〇時~〇時までの業務となりますが、必ず納期厳守、可能な限り最速で納品をさせていただきます。 テロップ入れを行った動画のポートフォリオを添付しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。
これで、ビジネス系chの編集経験、テロップ入れの実績、正確さと迅速さのアピールができ、クライアントに刺さるPRができました。
このような感じで、クライアントが何を求めているのかを推理し、自分ならその解決ができるというアピールをすれば、他のクライアントとは大きな差がつけられ、案件の獲得率もアップします。
応募している数が足りない
ここまでやっても提案が通らないというのであれば、応募した数に問題があるかと思われます。
やはり初心者であるほど案件の獲得率は少なくなってしまいますので、序盤ほど応募の数も増やさなければなりません。
何事も初動が一番エネルギーがかかるものです。
ただ、1件、2件と案件を獲れれば実績も積み上がり、次第に案件を獲りやすくなるので、頑張ってたくさんの案件に応募しましょう。
私の場合も、クラウドワークスで12件の応募、ランサーズで8件の応募の末にようやく長期案件を獲得しています。
ちなみに2人目の長期契約までは5件の応募をしています。
最低でも20件ほどは応募してみてください。
もしくは、応募している案件のレベルが高すぎるということも考えられます。
まずは初心者向けの案件からこなして実績を積むことも忘れないようにしましょう。
色々考えて提案しているけどやっぱり当選しない…
→最低でも20件の案件に応募する!
まとめ
ただただ動画編集をできるようになっても、それだけでは「動画編集ができるだけの人」です。
案件を獲得できて初めて「動画編集者」と名乗れることができます。
案件をなかなか取れないときは、以下の項目に当てはまっていないかをチェックしてみてください。
- 案件探しの方法を間違っていないか
- 案件に対して知識や実績が足りていない
- あなたのスキルがクライアントに十分伝わっていない
- クライアントの悩みに寄り添った提案ができていない
- 応募した数が足りない
そして、次の解決策を試してみてください。
- クラウドソーシングサイトで案件を探す
- 動画編集の知識を深めて練習繰り返し、ポートフォリオを作る
- プロフィールを充実させる
- 募集ページをよく読んでクライアントの悩みに沿った提案をする
- 最低でも20件の案件に応募する
面倒に感じるかもしれませんが、「動画編集ができる人」から「稼げる動画編集者」へのステップアップには欠かせませんので、ぜひチャレンジしてみてください。